社会保険と民間保険〜老齢年金編(後編)

大手生命保険会社、第一生命が今月16日に発表した、子どものなりたい職業では、男子は小学校、中学校、高校ともに三年連続で「会社員」が第1位となっています。

かつては、プロスポーツ選手、今では、ユーチューバーなどを抑えての結果です。

本コラムでは、社会保障制度を活用した民間保険との連動をご案内してきましたが、長引く不況や自然災害、コロナなどによる生活不安を考えての結果かと推察します。

老齢年金の後編では、老後までの貯蓄や運用、身の丈に合った老後生活、現在の支出の見直しなど、ご案内させて頂きます。

ここでは年代別に考えてみます。

20代では、初めて手にするお給料の中で、一ヶ月の生活をきちんとできるかが、ポイントです。
収支表をスマホで確認するもいいでしょう。いろいろなアプリが出ています。貯蓄もスタートさせる時期でもあります。

30代では、人生における様々なイベントが一気に押し寄せてきます。
結婚、出産、マイホーム購入など、大きな出費があり、計画的なライフプラン・シミュレーションをしてみるのもいいでしょう。公的や会社の制度を使ったな貯蓄(NISA、iDeCo、財形貯蓄など)もスタートしてください。

40代では、30代までのライフプランの検証です。
貯蓄や保険を見直す時期でもあります。人生の三大支出(教育、マイホーム、老後資金)の他、親の介護などの支出もあるかもしれません。また、自身の体調を崩しやすい時期でもあります。大病になった時のリスクヘッジも必要です。

50代では、老後資金計画のラストスパートでもあります。
もう一度、60代以降の計画と予算を再点検し、修正が必要となった場合、速やかに実行に移してください。
また、60代になった時に慌てないよう、今後の老後の生活を家族で話し合い、方向性を統一しておくことが望ましいです。

後編に続いて、60代以降のお話は次回にさせて頂きます。

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