お金の勉強(後編)
「硬貨と紙幣、作っているところは一緒なの!?」
正解は、違います。
現在、硬貨を製造しているところは、独立行政法人の「造幣局」、発行しているのは、政府です。
硬貨の印字に日本国と記されているのは、その理由からとなります。
一方、紙幣を製造しているのは、独立行政法人の「国立印刷局」、発行しているのは、日本銀行です。
日本銀行は、日本で唯一、銀行券を発行できる発券銀行です。
紙幣は、日本銀行券とも呼ばれています。そもそも日本銀行とは、どんなことをする銀行なのでしょうか。
銀行の銀行という言い方をされることが多いですが、もう少し具体的に見てみましょう。
・紙幣を発行する
・政府の銀行
市中の銀行より、税金、国債の購入代金などを預かり、政府に入金する
・銀行の銀行
市中の銀行より、預金の一部のお金を預かり、金利を上乗せして、貸し出す。また、政府より委託を受け、国のお金も管理しています。
今月、日本銀行の総裁が黒田氏より植田氏に代わりましたが、国会で承認されたことが記憶に新しいところですね。
次回の最終編では、私達の暮らしの中で今後、お金がどのように変化、進化をしていくのかをご案内していきます。