金への投資 後編

「インカムゲインとキャピタルゲイン」

またまた聞いたことのない、金融ワードが出てきましたね笑
ご安心ください。
わかりやすく解説させていただきます。

株式を保有している場合には配当金を得られ、預貯金をしている場合には残高に応じて利息を得ることができます。このように資産を保有しておくことで得られる利益をインカムゲインと呼びます。
一方、金の場合には現物を保有していてもインカムゲインは得られず、売買差益であるキャピタルゲインによって資産を増やしていかなければなりません。
とあります。
要するに、金はそのものが価値であるがために、それ以上は働いてくれず、
株や現金はそのもの自体が価値であると同時に、配当や利息といった働きもしてくれるということです。
また、金、短期間で大きな利益を得にくいことと、
購入の際の手数料や保管のためのコストがかかるということもあります。

ではメリットはないのでしょうか。
もう一度思い出してください。

現在の管理通貨制度の前は、何制度でしたか。
長い間、金そのものに普遍的な価値がある、
「金本位制度」でしたね。

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また、戦争や紛争などで経済が悪化し、貨幣そのものが暴落し、
価値がなくなっても金の資産は守ることができます。
将来のインフレリスクにも対応できるかと。

短期間での利益は見込めないとしても、
長期的な資産運用には有利とされています。
1990年〜2000年の間では、金1gの価格は1,000円台でしたが、
本コラム前編でお伝えした通り、
現在では、15,000円を超えています。25年間で10倍以上の値段をつけています。

大切なのは、いつもお話していますが、
金融の正しい知識を持ち、
自分のライフスタイル、身の丈にあった投資をすることです。

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