ドミナント戦略

「セブンイレブンの隣にセブンイレブンができるわけ」

みなさんは、このような経験をしたことはありませんか。
同じチェーンのコンビニエンスストアが、
近所に集中していることを。

実は、これには理由があるのです。
「ドミナント戦略」と呼ばれていて、
英語でドミナント(dominant)は、
支配的な、優位な、優勢な、という意味です。

具体的には、
飲食や小売などのチェーン店の戦略な出店方法として、
「一地域への集中」をキーワードとしています。
メリットから見てみましょう。
・特定地域における認知度の向上
・エリアマーケティングの最適化
・競合他社の参入に障壁
・限られた経営資源の有効活用
・配送効率の向上
といったところでしょうか。

一方、デメリットは、
・災害の影響の受けやすさ
・需要の変化による影響の受けやすさ
・同チェーン内での顧客の奪い合いの可能性
・出店地域の拡大がチャレンジング
以上の課題が挙げられます。

では実際に、どのような事例があるのでしょうか。
みなさんの知っているところで言えば、

前述したセブンイレブンの他、
スターバックスコーヒー、
ドラッグストアを展開する、ツルハグループ、
アパホテル、
スーパーマーケットのヤオコーなどがあります。
どの会社を見てもリスクとコストを減らし、
業務の効率化を目指していますね。

私の住んでいる地域のコンビニエンスストアといえば、
限定集落でありながらセブンイレブンが2軒あります。
また、市内を走っていると赤、緑、青のコンビニの
ビッグ3がしのぎを削っています。
競合他社の動向を絶えずチェックし、
差別化、区別化を図っているのでしょうね。
もちろん働く人たちの賃金も影響してくるでしょう。

次回は、日本と世界各国の最低賃金について、
ご案内します。

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