ユーロ経済圏

「円安は米ドルだけではないですよ」

昨日(2024.6.7)
1ユーロ=169.51円を記録しました。

ユーロの歴史は、1999年1月1日にEU加盟国のうち、
11カ国において単一通貨(ユーロ)としてスタートしました。
2024年1月現在では、20カ国まで拡大され、
ユーロ経済圏は、規模、GNPにおいてアメリカに次いでいます。

円との為替レートを見てみると、
2000年10月に88.87円という円高ユーロ安を記録、
現在は、2008年に記録した169円台後半に迫る勢いです。
この25年間の平均値は、
1ユーロ=135円といったところでしょうか。

私が、2013年にパリに旅行した時は、
1ユーロ=133〜134円の時代でしたので、
この10年間で円安が35円進んでいます。

近年は、ウクライナ紛争もあり、
ユーロ圏内を取り巻く環境も大きく変化しています。
それではこの先、円、ユーロ、米ドルはどのように
なっていくのでしょうか。

まず、関係性を整理しましょう。
円、ユーロ、米ドルは三角関係にあり、
互いに影響を与え合っています。
例えば、米ドル/円の相場が上昇しているのに、
ユーロ/米ドル、ユーロ/円がほとんど変動しないことはありません。
しかしながら、米ドル/円が上昇しているからといって、
必ずしもユーロ/円まで上昇することはありません。

わかりやすくお話すると、
2国間の為替レートでは、
「両方が良くなることはありませんし、悪くなることもありません」
ということは、円だけに依存するというのはリスクが大きくなります。

お給料を円でもらい、
日常の生活費、預貯金、運用などもすべて円で取引を
行なうことはそろそろ見直さなくてはいけませんね。

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