今さら聞けないお金の話 GDP
「GDPが世界第3位から転落!?」
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そもそGDPとは何でしょうか。
何かの経済指標ということくらいはわかるのですが、
詳しくはわからないといったところですよね。
私の主催する勉強会では、
GDPを日本語に訳す前に英語表記で
「Gross Domestic Product」の意味から、
国内総生産と考えてもらっています。
文献には、
一定期間内に国内で生産された商品やサービスの総額を表す
経済指標、簡単に言えば、国内で生み出された「儲け」とあります。
それでは、GDPが多いほど、その国は豊かで、
前年比を上回れば、その国の経済は成長しているということに
なるのでしょうか。
具体例で考えてみましょう。
1.小麦を生産した農家が小麦を30万円で製粉業者に売れば、
30万円が付加価値となります(仕入れ値、必要経費は考えない)
2.その小麦を30万円で仕入れた製粉業者が小麦粉にして、
パン屋さんに130万円で売れば、100万円が付加価値となります。
3.その小麦粉を130万円で仕入れたパン屋さんが
パンをつくったところ、200万円の売上になりました
(付加価値は70万円になります)
1〜3の付加価値の総額、200万円がGDPとなります。
小麦農家、製粉業者、パン屋さんが
国内で生み出した付加価値となりますね。
ただし、ひとくちにGDPといっても、
上記の具体例のように取引する価格で付加価値を計算したものを指す
「名目GDP」や
物価が変動した分を除いて計算した「実質GDP」があります。
その国の経済が成長しているか否かは、実質GDPで判断されることが
多くなります。
また、日本の企業の海外支店や、海外在住の日本人が生み出した付加価値は
含まれませんのでご注意ください。