貯蓄の日
貯蓄の日
「10月17日は、貯蓄の日」
今から72年前(昭和27年)
1952年、日本銀行が勤労の収穫物であるお金を、無駄遣いせずに大切にしよう
という意味を込め、制定された。
伊勢神宮の「神嘗祭」に由来するとのこと。
昭和27年というと、戦後、焼け野原となった国土が回復し、
「サンフランシスコ平和条約」が発効、独立が回復された年でもあります。
その時代背景として、お手元の現金は銀行預金へ、ということが
あったのではないでしょうか。
国民のお金を銀行に預け、銀行が企業にお金を貸し出す、
高度成長期にも相まって、良い相乗効果が生まれていたのでしょう。
時代は巡って、2024年、30年以上続いている「デフレ」の影響で、
経済が回復しないばかりか、度重なる増税で国民の負担が増え、
一向に私たちの生活は良くなりません。
昨年、岸田前首相が「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、
今年1月、投資への税制優遇がある、新NISAをスタートさせ、
7月には「タンス預金」を世に出すために、新札が発行されました。
それでもなお、日本人の間には、銀行、郵便局にお金を預けておけば安心、
という神話が残っています。
ゆうちょ銀行を筆頭に、三菱UFJ、三井住友銀行、みずほなどの
メガバンクは預金残高を増やしています。
金額にするとゆうちょとメガバンク3行を合わせると、
700兆円に迫る勢いです。
数字が大きく、天文学的数字すぎてピンとこないですね。
要は未だに72年前と変わらず、
「お手元の現金は、銀行預金へ」ということになります。
30年前、アメリカと日本の裕福さは、今とは逆で日本にありました。
投資というキーワードがなかった日本と
「GAFAM」を中心に誰もが使えて、生活が便利になる会社を
応援し続けたアメリカとではこんなに差がついてしまったんですね。
「貯蓄の日」にあたって感じたことでした。