鳴呼花の大学サッカー部 夏合宿編

合宿を乗り越えた同級生

「夏合宿はどこに行くのですか!?」

1年生時の5月、寮生活も慣れてきた頃、
部屋の2年生のT先輩に聞いたことがあります。

「一日練習に変わるだけだよ」とそっけない返事。

富士五湖や菅平高原など、涼しいところでの合宿を
想像していた私の思いは簡単に崩れていきました。

一日練習!?
詳細をT先輩に聞くと、
早朝、午前、午後の3部練習で、夕方から練習がある場合もあると。
さらに、
「めちゃくちゃキツイよ」の一言。
恐怖でしかありませんでした笑
日々の練習のキツさにようやく慣れてきたのに、
それを一日に3回もする!?
今で言う、頭がバグってしまいました笑

大学は前期の授業が終わると、前期試験に入ります。
7月中旬くらいまでだったと思います。
大学が夏休みに入っても、サッカー部は入りません。

夏合宿のスタートの日がやってきました!

早朝6時、グラウンドでマネージャーが
トラックを線で描いています。
トラック!?
簡単な準備運動の後、12分間走のスタートです。
別名、クーパーとも呼んでいました。
12分間でどのくらい走れるのか、ではなく、
3,000メートル走れないと、もう一度、クーパーをします。
「おかわり」となります。
幸い、おかわりをしたことはありませんでしたが、
早朝からのランニングはキツかったです。

クーパー後は、朝食です。
近くの定食屋さんにクーパーが終わった順に出かけますが、
メニューは毎日毎日「納豆卵かけご飯」プラスαです。
具なしの味噌汁も付いていましたね笑

午前練習はチームによっても違いますが、
10時から12時くらいの時間帯だったと思います。
寮からグラウンドに行くまでの道のりは徒歩で5分程度ですが、
みんな無言でした。
昼食も朝食時と同じ定食屋さん。
どんなメニューだったかは思い出せません。
なぜでしょう!?
練習がキツ過ぎて何を食べたのか、
脳がシャットアウトしてしまったのかもしれませんね。

午後の練習の前は、合宿中唯一、ホッとする時間です。
午後の練習に備えて、1時間から2時間くらい「昼寝」ができます。
昼寝前の屋上での水浴びも気持ち良かったです。

午後は15時から17時くらいの時間帯でしたかね。
ここでようやくボールを使ったトレーニングができます。
それまでは「陸上部」ですからね笑
本当によく走りました。
当然のことながら定食屋さんの夕食メニューも覚えていません。
楽しくみんなで食べたということよりも
なるべく早く部屋に戻り、体を休めるということを優先していました。

ここでみなさん、一つの疑問が湧きませんか。
「洗濯はどうしていたんだろう」
練習着は大学から支給されるのではなく、すべて自前です。
夏ですから、シャツ、パンツ、ストッキング程度ですが、
限りなく持っている人はいません。
1年生の時は練習の合間を縫っての洗濯機の奪い合いです。
上級生の中には練習着を数枚しか持っていない人もいるので、
その部屋の一年生は大変だったでしょうね。

当時は今ほど暑くはありませんでしたが、
気温は30度を超えていたと思います。
「水は飲んではいけない」という時代ではありませんでしたが、
練習中は常時水分補給ができる環境ではなかったので、
厳しかったですね。

よく頑張りました。
「自分で自分を褒めたいと思います」

現在は最新の人工芝サッカー場
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