外貨預金 前編
「この先、円は大丈夫ですか!?」
今回は「外貨預金」についてご案内します。
基本情報としては、
外貨預金とは、米ドルやユーロなどの外国の通貨で預け入れる預金です。
外貨預金を行なう時は、日本円を外貨に交換する必要があります。
外貨預金の特徴を理解しましょう。
みなさんは、外貨というと、
どこの国の通貨をイメージしますか!?
米ドル、欧州ユーロ、英ポンド、スイスフラン、中国元など
といったところでしょうか。
国際標準化機構(ISO)が発表している世界の通貨は、
2023年1月時点で159種類、254の国や地域で使用されています。
では外貨預金のデメリットとメリットについて、掘り下げてみると、
デメリットは、
・為替手数料がかかる
円から外貨に替えるときは「TTS」、外貨から円に替えるときは「TTB」
・預金保険制度の対象外
外貨預金は1金融機関あたりの元本1,000万円までと破綻日までの利息等の対象外
・元本割れリスク
外貨ベースでは元本保証されているが、円ベースの元本保証はなし
一方、メリットは、
・円より高金利の通貨で預金ができる
一般的にインフレ率が高い国は金利も高くなる傾向にある
・円安になると為替差益を得ることができる
為替が変動したことによって得られる利益のことで、
具体的には預入時よりも円安になると得られる
・投資の初心者でも比較的安心して始めやすい
預け入れた外貨の元本自体は変動しない
などといったところでしょうか。
本コラムで幾度となくご案内してきましたが、
投資の原則は、「長期、積立、分散」です。
特に通貨を分散して保有していると、
円安が進んだ際のリスクヘッジとなるでしょう。
「すべての通貨が同時に下がることはありません」
なぜならば、為替は相対的に変動するからです。
次回の後編では、
「今やるべきなのかどうなのか」を解説したいと思います。