日本と世界の差(後編)

 「稼ぎ方より使い方」

私がファイナンシャルプランナーとして、お客様のライフプランシミュレーションをさせて頂く上で、必ずお伺いする質問があります。

ご夫婦に対して、

「お金の管理は、どちらがされていますか」
「お金の出し入れは家計簿やアプリで管理されていますか」
「家計のお財布はひとつですか」

みなさんは、私からこれらの質問をされたら、どのように答えますか。

「お金の管理はかみさん任せ、家計簿などつけているのか、わからない。お小遣い制なので財布はひとつ」

私が経験した中で一番多かった回答です。

以前コラムで書かせていただいたことがありますが、「アメリカの中学生はみな学んでいるおカネと投資の話」ゲイル・カーリッツ著という書籍があります。

私たちは、お金の教育というものをほとんど受けていません。ここでもアメリカ、世界と大きな差がついてしまいました。

昨年4月より高等学校の学習指導要領の中で、お金の教育のカリキュラムが盛り込まれましたが、驚いたことに教科書がありません。

なぜか、文部科学省ではなく、金融庁が作成したガイドラインに沿って、作成された資料を元に、授業は社会や家庭科の先生に任されています。

まずは、ご家庭での教育の前に、一ヶ月にかかる経費はどのようなものなのか、金額がいくらなのか、その支払はいつまで続くのか、教育費、住宅ローンなどはどのように準備していくべきなのか、よく話し合ってください。

無駄をなくす、節約にも繋がります。

お金を稼ぐことも大切ですが、お金をどのように使われているのか、現状把握をしてみてください。改善方法がきっと見つかるはずです。

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