女子サッカー今昔物語 〜リーグ編 後編〜

前編では、全国各地でリーグ戦を行なう上での必要経費についてお話しました。

実際、どのくらいのお金がかかるのでしょうか。

例えば、長野パルセイロレディースが東京都北区にある西が丘サッカー場で日テレ東京ヴェルディベレーザと対戦した場合、選手スタッフ25名分の交通費、宿泊費は、50万から60万円近くのお金がかかるでしょう。

これはバス移動した場合で新幹線を往復で使用した場合は、100万円近くのお金がかかるのではないでしょうか。

長野はホームゲーム以外、東京、神奈川、埼玉、千葉、神戸、広島、仙台、新潟に遠征しますので、年間少なくとも10試合は遠征費がかかることになります。

遠征費だけで年間1,000万円近くのお金がかかるでしょう。

その遠征費用を支えているひとつは、スポンサー企業です。

クラブはシーズンに入る前にスポンサー企業の新規獲得、継続、復活などのために様々なセールスをかけます。スポンサーメリットやクラブの理念を掲げ、地域活動に照らし合わせながら、重要なミッションとなります。

近年では、ESG投資などを打ち出すクラブも出てきています。

以前は、女子リーグはアマチュアリーグであったため、企業名を広告として、親会社の全面的なバックアップで遠征費などを捻出していましたが、今はなかなかそういうわけには行きません。

各クラブのアイデアが真価を問われることかと思います。

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