社会保険と民間保険〜老齢年金編(前編)

 今回から、前編、中編、後編の三部作で老齢年金編をお話したいと思います。

「年金」という呼び方で定着していますが、社会保障制度では「老齢年金」が正式名称となります。

人生100年時代となり、老齢年金が注目されていますが、そもそもこの制度はいつ頃から始まったのでしょうか。

戦後、国民年金が制度化され、1961年(昭和36年)に国民年金法を根拠として制定されました。
当時の平均寿命は、男性が65.32歳、女性が70.19歳、

55歳定年を多くの会社が採用していましたので、男性が10年程度、扶養されている女性は5年程度しか受給できませんでした。

現行の年金制度は、万一就業不能編でもお伝えしましたが、国民年金と厚生年金が存在し、国民皆保険制度となっています。
日本国民はいずれかの保険に加入することが義務付けられています。

双方とも老齢年金の他、遺族年金、障害年金の機能も持ち合わせています。

ここまではよろしいでしょうか。

それでは本題の老齢年金ですが、現行のルールでは何歳から受給され、月平均でどのくらいの金額なのでしょうか。

また、老後2,000万円問題とも呼ばれ、社会現象にもなった年金制度は、果たして人生100年時代を生き抜いていけるのか。

次回の中編では、平均値を交えて詳しくご案内します。

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