女子サッカー今昔物語〜お給料編(前編)
元なでしこジャパンの澤選手(中例左から4番目)や高倉前監督(前列右から4番目)。中列左端が小職。
「女子のサッカーがプロ化されたけど、選手のお給料はどのくらいもらっているの!?」
このような疑問を持つ方、または、将来プロサッカー選手を目指して、頑張っている女子サッカー選手も興味があるのではないでしょうか。
現在、WEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)は、11のチームが参加し、来年からは1チーム増える予定です。
チームを運営するクラブは、プロ選手を15名以上、登録しなければならないルールとなっているようですが、選手一人あたりの平均年俸は、いったいいくらなのでしょうか。
リーグ戦編でもお伝えしましたが、各クラブの費用で遠征費以上に、経費がかかるのは、人件費です。
選手だけでなく、監督、コーチなどスタッフにかかる費用も捻出しなければなりません。
平均年俸を仮に、300万円(月25万円計算)と設定すると、15名分の年俸の総額は、4,500万円となります。
さらにスタッフのお給料を含めると、年間では、数千万円の支出です。
女子選手たちは、プロサッカー選手になった以上、生活の中心はサッカーとなります。
食事や休養など、コンディションを整えることはもちろん、日々のトレーニングの他、筋力アップのためにジムに通う選手もいるでしょう。
また、スパイクやインソールなどの用具類にも気を遣わなくてはなりません。
資本である「自分のカラダ」に投資することが不可欠です。
果たして、このような費用も含めて、女子プロサッカー選手は、十分な報酬を受けているのでしょうか。
次回は、そのあたりも含めて切れ込んでみたいと思います。