社会保険料 後編

「税金と社会保険料の違い」

ここで一度、整理しましょう。
毎年4月から6月の給料をもとに、
社会保険料の計算に用いられる標準報酬月額が決定します。

社会保険料とは、
健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料(被保険者が40歳以上)
のことを指す総称です。
税金とは、
所得税や住民税のことです。
いずれも中編でお話した通り、
会社員は、給与天引きとなります。

それでは標準報酬月額は、
いつ、どのようにして決まるのでしょうか。

いつ、タイミングは大きく分けて3つあります。
・入社時
・定時決定(年1回)
・随時改定など(何か大きな変更があった場合)

入社後は、毎年1回、定期的に標準報酬月額を見直します。
具体的には4月から6月に支払われた給与総額を3で割り、
平均額を算出します。
その算出額を保険料額表(中編に掲出)に当てはめ、
該当する標準報酬月額を決定します。

もうご理解いただけましたね。
4月から6月にかけて残業をしてしまうと、
給与総額が上がり、その結果、標準報酬月額も上がるので、
社会保険料が高くなるということです。

ただし、会社員が働き方を調整することなど、
できるのでしょうか!?
該当する社会保険料の給与が天引きされるのは、
9月もしくは10月からなので、
手取りが少なくなる可能性もあります。

傷病手当金や出産手当金、各種厚生年金(遺族、障害、老齢)も
標準報酬月額をもとに算出されるので、増えるメリットがあります。

みなさんはどちらを選びますか!?

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