社会保険と民間保険〜老齢年金編(60歳以降編)
「老後を迎える準備はできていますか」
私自身への問いかけでもあります。
誰にでも必ず訪れる老後生活、それが早いか遅いかの問題だけで、十分な準備ができているか否かは人それぞれ違ってきます。
本コラムでは、老後生活を60歳からと設定させて頂き、それ以降を3つのステージより具体的に見てみることにします。
1.現役期(ファーストステージ) 60歳〜64歳
この時期は、まだまだ現役で働いている方がほとんどかと思います。
十分な収入はあり、貯蓄も可能な時期です。住宅ローンやお子様の教育費などの出費もあるかもしれませんが、年間の収支はプラスではないでしょうか。
ただし、自身の体調と照らし合わせての生活スタイルが基本となっています。
2.充実期(セカンドステージ) 65歳〜74歳
会社をリタイアされてから健康寿命までの時期です。
健康寿命とは、自分のことは自分ででき、介助者に頼らない年齢までとなり、日本人の平均値(2019年)は、男性72.68歳、女性75.38歳です。この時期は、収入は老齢年金と預貯金からが主なものとなり、現役期と比較すると、収入減となります。
支出も減になるかといえば、旅行や趣味などに使う時間がたっぷりありますので、増える方もいることでしょう。
QOL(生活の質向上)もありますので、収支計画が不可欠です。
3.終活期(ファイナルステージ) 75歳〜寿命
75歳以降は、後期高齢者となり、様々なリスクと向き合わなければなりません。
時には自分だけでなく、家族にも影響を及ぼすことがありますので、現役期などに十分な話し合いを家族間でしておくべきかと。
健康面だけではなく、相続関係の問題もあります。認知症になってしまってからでは遅いです。
人生100年時代は、すぐそこまで来ていますので、将来的に十分な収支計画を立てておきましょう。