社会保険と民間保険〜教育費編(後編)

 教育費の後編では、「お金に働いてもらう」ということについて、お話したいと思います。

投資の基本原則は、長期、積立、分散です。ここで言う投資とお金の働き方は若干異なるかもしれませんが、原則には変わりません。

それでは具体的に見てみましょう。

教育費でお金が一番かかるのは、大学入学時です。
入学金、授業料の他、実家から離れた大学を選択した場合、下宿費など、生活全般のお金がかかってきます。

日本学生支援機構の調査(令和2年)によりますと、私立大学、ひとり暮らしの場合、初年度で年間250万円ほどの支出があります。

奨学金、教育ローン、授業料減免制度などもありますが、全額を負担することはできません。

お金を増やしていくことで、最も難しいことは「長期で運用していく」ということです。

逆を考えれば、時間の長さを味方につけることができれば、金利と合わせて利点となります。

ただし、お金の預け先を慎重に考えなければ、この利点を活かすことはできません。

iDeCoやNISA、財形貯蓄、学資、外貨建、変額保険や一時払いの保険など、様々な情報に流されることなく、自身にあった教育費の準備方法をお金の専門家である、ファイナンシャルプランナーに相談すると良いと思います。

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