教育費

人生の三大資金のひとつに「教育費」があります。残りのふたつは住宅費、老後費となります。ここでは、教育費をいつまでに、どのくらいの資金を、何で準備するのか、ということについてお話していきたいと思います。
まず始めに、長野県の進路事情を見てみると、令和元年度、高校進学率は98.9%、大学短大46.5%、専修学校(専門課程)21.4%となっています。

いつまでに、というところで言えば、最低でも中学卒業時までには準備しておきたいところです。次に、どのくらいの資金ですが、進路先によって変わっていきます。小学校から大学まで、すべて公立で行くと、約1,000万円で済みますが、高校から大学まで私立となると一気に上がり、1,500万円前後となります。大学が理系となるとさらに必要です。一度、シミュレーションしてみるといいでしょう。また、希望の進路先に進学するためには、学習塾の費用も考えなければなりません。公立高校の授業料は無償化ですが、部活動や習い事にかかる費用も発生しますので、教育資金の計画的な準備は不可欠です。長野県では、高校までは公立、大学は県外というパターンが多いというデータがあります。そうすると大学での一人暮らしの経費も計算に入れなくてはなりません。

最後に何で準備するのか、というところですが、公的と私的に準備するものを併せ持って考えるといいでしょう。公的なものとは「児童手当」が挙げられます。

0歳から15歳まで支給され、総額は200万近くとなります。私的に準備するものとして、代表なものは「学資保険」などの金融商品です。以前のコラムでもご紹介しました、NISAなども候補に入ってきますが、それぞれの金融商品の特徴やリスクを十分理解した上での判断が望ましいです。大学進学時には「奨学金制度」も候補のひとつです。
受験勉強と同じく計画的な資金準備をしていきましょう。

目次