教え子を訪ねて三千里〜YSCC編(後編)
「試合は準備が9割」
「練習でやっていないことは、試合でやるのは無理」
サッカーコーチ時代、先輩のコーチから教わったことがあります。
サッカーの試合は、1週間に1度、多くても2度しかありません。FIFA(国際サッカー連盟)の規定では48時間は試合のインターバルを開けることとあります。
いい準備をしたチームが勝利する可能性が高いですね。
星川監督率いる、YSCCは試合には破れたものの、ボールを手で扱うように「丁寧なサッカー」をするチームという印象を受けました。
試合前のピッチ内でのウォーミングアップでは、控え組が4対2のボール回しをすることが多く、ほとんどがダイレクトパスのしばりがあり、ボール回しが続きません。
一方、YSCCは元日本代表の松井大輔選手や南米の選手たちが、ファーストタッチに意識をして、相手の逆を取り、楽しそうにボール回しをしている光景が印象的でした。
試合に入ると、GKが高い位置を取り、ディフェンスラインに入り、ビルドアップに参加していました。数的な有利を作るだけでなく、パス回しで一定のリズムに変化を与えることもできます。
サッカーは攻める方向が決まっているスポーツなので、ボールを支配し、回しているだけでは、得点にはなりません。
最短距離で相手ゴール前までボールを運ぶこと重要ですが、相手守備陣の手薄なところお見つけ、陣形を崩すためにはボール回しは必要なことです。
YSCCは練習でもボール回しを大切にしているチームだということが伺えます。
星川監督は現役時代、FWの選手でした。あとはゴールを挙げるだけですね。
「ホシ、今度は勝利する試合を頼みますよ」