円安、円高!?

よくメディアで「景気停滞、円安傾向進む」などの記事を見かけます。そもそも「円安・円高」とはなんだろうか。何となくはわかっているのだけれど、きちんと説明はできない。今回はそのような疑問についてお答えします。

ここでは米ドルを信州特産のりんごに置き換えて説明します。1個100円で買えるりんごがあったとします。数日後そのりんごは120円を出さないと買うことができなくなりました。これはりんごの価値と日本円の価値に変動が起きたためです。りんごは120円になり価値は上昇しています。一方でりんごを買うために多く支払った日本円は価値が下落しています。

りんごに置き換えましたが、米ドルに戻した場合この状況を「ドル高円安」と言います。略して「円安」です。反対にりんごの価格が80円になった場合は「ドル安円高」、略して「円高」です。

米ドルと日本円を交換するレートを「為替レート」と言います。為替レートはリーマンショック、震災、最近では新型コロナウイルスなどさまざまな要因で毎日変動します。過去には140円台の円安の時もあれば、70円台の円高の時もありました。30年の平均を計算すると約110円です。プロの投資家でも為替レートを予測するのは難しいため一喜一憂は禁物です。長い目で付き合っていくのが為替の鉄則になります。

円安、円高についてご理解が深まりましたでしょうか。皆さんの身近なところでも為替の影響を受けているものは多くあります。探してみると面白いかもしれませんね。

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