iDeCoとNISA

2022年5月5日、ロンドンで岸田首相が「貯蓄から投資。我が国の個人の金融資産は2,000兆円、その半分以上が預金・現金で保有されている。『資産所得倍増プラン』によって、眠り続けてきた1,000兆円の預貯金をたたき起こし、市場を活性化するための仕事をしてもらう」と発言しました。

投資には興味があるけれど、リスクをとるのがこわい、何から始めればよいのかわからない、投資のためのまとまったお金がない、という人が大半ではないでしょうか。

投資の3原則は、長期、積立、分散です。代表的なものにiDeCoとNISAがあります。名前は聞いたことあるけど、仕組みがよくわからない。今回は、iDeCoとNISAについてわかりやすく解説します。

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、国の老齢年金とは別に、自分で老後資金を準備する私的な年金制度です。2001年1月にスタートしました。iDeCoを利用することで税金を軽減、利益を非課税にできるメ
リットがあります。デメリットは、60歳まで引き出せない、元本割れ、掛け金に上限など、あくまでも自己責任となり、損失が出たとしても補償はありません。

NISAとは、少額投資非課税制度、つみたてNISAとNISAがあります。一年間に投資できる金額、非課税期間、投資対象商品が異なります。2つのNISAは併用することができません。少額から運用でき、iDeCo同様に税制優遇制度が受けられます。
2016年にはジュニアNISAが導入され、未成年者少額投資非課税制度とし、未成年者にも税制優遇制度が受けられることとなりました。最大400万円分まで教育資金などを非課税で運用することができます。

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